『ワイルド わたしの中の獣』オオカミ好きなコミ症変態女の暴走っぷりにビビった!
作品情報
原題: | Wild |
監督: | ニコレッテ・クレビッツ |
脚本: | ニコレッテ・クレビッツ |
キャスト: | リリト・シュタンゲンベルク、ゲオルク・フリードリヒ、サスキア・ローゼンタール |
音楽: | テラノーヴァ |
上映時間: | 97分 |
ざっくりあらすじ
職場と自宅を往復するだけの単調な日々を送るアニア。
近所の森で1匹のオオカミを見かけ、心を奪われる。
オオカミを捕獲し、マンションに連れ込む。
凶暴なオオカミも次第に懐き始め、アニアはオオカミを愛し始める……。
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【感想】変態女の暴走が怖い。
オオカミと心を通わせるうちに、秘めた欲望が覚醒していく女性の姿を描く。
との宣伝文句でしたが、さっぱりよく分かりませんでした。
心を通わせたのか?
主人公のアニア(リリト・シュタンゲンベルクさん)はコミ症です。
美人だけど根暗で独身、常にすっぴん女子力ゼロのIT担当の会社員。
社内でも周りに溶け込めず、プライベートの楽しみもない。たぶん。
そんなある日、近所の森でオオカミを見かけ、一目惚れ?します。
そしてネットでオオカミについて調べ、捕獲計画を立てます。
マンションの自室の1室をオオカミ用に準備。
会社の工場のパート職員に金を渡して夜な夜な捕獲準備を手伝わせる。
オオカミを吹き矢で撃って眠らせる。
上司の車を借りパクしてオオカミを移送。
無事に部屋にオオカミを閉じ込めることに成功。
ここまででだいぶ無茶なことをしています。
いろいろと常識はずれな犯罪行為をしてるわけです。
完全に頭がぶっ飛んでいます。
なぜそこまでオオカミに惹かれるのかも分かりません。
人間社会に溶け込めず、偶然出会って何かを感じたんでしょうが。
オオカミに高い肉を食わせたりして手なずけようとします。
が、野生のオオカミはなかなか懐かず好戦的です。
しかしアニアはとにかくオオカミファーストな状態です。
やっとオオカミが懐いてくると体を舐め回されて悦びます。
そして自慰行為がエスカレートし、オオカミにあっちを舐めさせたり、
マンションの階段の手すりで自慰行為を行い絶頂する。
もうホントにヤバい人です。
オオカミにお金をかけすぎて金欠になると、上司の財布から現金をパクります。
既に色んな犯罪を犯してますが、まだ終わりません。
会社に退職届を出しに行くと、上司の部屋で清掃員と誘われヤろうとします。
そこに上司が現れ清掃員退散。
代わりに上司と合体。
欲求不満の発情期状態のアニア。
速攻でイってしまった上司は気まずくなり、先に退散。
1人残されたアニアは何と上司に机に脱糞。
唐突に淡々と行われるその行為にまじでビックリです。
リリト・シュタンゲンベルクさん体張り過ぎでしょう。
女優魂にビビりました。
それからアニアは会社を辞め、オオカミ一筋。
マンションが臭いとかクレームを受け、屋上に移住します。
しかし、取り返しのつかない事件が起き、オオカミと一緒に逃走。
オオカミと野生に逃走したアニアはどうなってしまうのか・・・。
もう人間社会の常識など完全に無視した暴走っぷりが続きます。
なぜそこまでアニアがオオカミに惹かれていったのか、結局わかりません。
世捨て人となっていく姿が痛々しく、最後もすっきりしない微妙な映画でした。