『スパイダーマン:ホームカミング』スパイダースーツがアイアンマン化していて萎える。
作品情報
原題: | Spider-Man: Homecoming |
監督: | ジョン・ワッツ |
脚本: | ジョナサン・ゴールドスタイン、ジョン・フランシス・デイリー、ジョン・ワッツ、クリストファー・フォード、クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ |
製作: | ケヴィン・ファイギ、エイミー・パスカル |
制作総指揮: | ルイス・デスポジート、ヴィクトリア・アロンソ、パトリシア・ウィッチャー、ジェレミー・ラーチャム、アヴィ・アラッド、マット・トルマック、スタン・リー |
キャスト: | トム・ホランド、マイケル・キートン、ジョン・ファヴロー、ゼンデイヤ、ドナルド・グローヴァー、タイン・デイリー、マリサ・トメイ、ロバート・ダウニー・Jr、ジェイコブ・バタロン、グウィネス・パルトロー、ジェニファー・コネリー |
音楽: | マイケル・ジアッチーノ |
上映時間: | 133分 |
ざっくりあらすじ
高校生のピーター・パーカーは、トニー・スタークにスカウトされ浮かれていた。
親愛なる隣人スパイダーマンとして町の小悪党を退治する日々。
そんなピーターは本格的にアベンジャーズ入りを夢見て大きな事件を探していた。
その頃、アベンジャーズの闘いの瓦礫撤去をしていた作業員たちが、
残骸から宇宙人の技術を盗みだし、武器を製造して密売を始めていた・・・。
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【感想】無邪気なスパイダーマンの学園ドラマ。
マーベル作品『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で初登場したスパイダーマンの単独映画です。
最近のアベンジャーズシリーズなどに比べるとホームドラマ感が強くなりました。
国家的危機や地球規模の危機を救う話ではありません。
まだまだ子供なスパイダーマンが自分をひたすらトニー・スタークにアピールする映画です。
おもしろいのですが、学園ドラマのようなノリでした。
ホームカミングなのでそれでいいのですが。
高校の学園生活を中心に合間でスパイダーマン活動に励むピーターを描いてます。
原作コミックスを知らない私は過去の実写化スパイダーマンの影響が強いので、
多少の違和感と物足りなさを感じました。
サム・ライミ監督のスパイダーマンでは力を持ってしまったピーターが
ヒーローとしての在り方や自分の生き方に悩み苦しみ、道を見出していく物語でした。
それに比べ今回のスパイダーマンはあまりに幼い印象です。
とにかくかっこいいヒーロー軍団のアベンジャーズに入りたい。
それしか行動原理が感じ取れませんでした。
スパイダーマンとしてどうありたいのか、なぜ街を守るのかとか謎でした。
スパイダーマンへの成り立ちに重点を置くと、過去作と被るからかもしれませんが。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で描かれてたのかもですが、覚えてない。
そもそもトニー・スタークからもたったスパイダースーツがハイテク過ぎます。
アイアンマンの装備とそんなに変わらない印象です。
スーツの性能で糸の出し方や強弱が調整できます。
AIも搭載されていて、盗聴できたり、ドローンとばしたり、メカニックすぎる気が・・・。
友達のネッドがスパイダースーツの発射装置を使って助けてくれたりもします。
え?糸は自分の体から出しているのじゃないのか⁉
これならスーツを着れば誰でもスパイダーマンになれるのじゃないだろうか。
漫画「ナルト」の続編「ボルト」に出てくる化学忍具のようなものでしょうか。
とにかくスパイダースーツがアイアンマン化していて、ハイテク過ぎて萎えました。
とはいえ映画自体はコミカルで、重苦しさもなく気軽に楽しめる面白さがあります。
なんとも緊張感のない、ゆる~い映画でした。