『ホーンズ 容疑者と告白の角』まじめなサスペンスだけど笑える、ファンタジーな切ないラブストーリー。
作品情報
原題: | Horns |
監督: | アレクサンドル・アジャ |
脚本: | キース・ブーニン |
製作: | キャシー・シュルマン、リザ・アジズ、ジョーイ・マクファーランド、アレクサンドル・アジャ |
制作総指揮: | ジョー・ヒル、ショーン・ウィリアムソン、アダム・ストーン、ジョー・ガッタ、クリスチャン・マーキュリー、ダニー・ディムボート |
キャスト: | ダニエル・ラドクリフ、ジュノー・テンプル、マックス・ミンゲラ、ジョー・アンダーソン、ケリ・ガーナー、ジェームズ・レマー、キャスリーン・クインラン、ヘザー・グラハム、デビッド・モース |
音楽: | ロブ |
上映時間: | 120分 |
ざっくりあらすじ
イグは恋人のメリン殺しの容疑者にされてします。
誰からも無実を信じてもらえず苦しむイグの額に、突然角が生えてくる。
次第に大きくなっていく角には、誰にでも真実を語らせる不思議な力があった。
イグは角の力を利用し、メリン殺しの真犯人を調べることにした。
角の前で本心を晒させ、ついに事件の真相に辿り着くイグだったが・・・。
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【感想】笑えるサスペンスだけど、結構切ないよ。
ファンタジーとサスペンスとラブがちょうどいいバランスで混ざり合った映画。
B級感はありますが、個人的には結構好きです。面白い。
主人公のイグは「ハリー・ポッター」でおなじみのダニエル・ラドクリフさん。
髭もギャランドゥも立派な大人に成長してます。
子どもの頃から好き合い、結婚寸前だったイグとメリン(ジュノー・テンプルさん)。
ある夜、メリンが殺害され翌日にはイグが容疑者となってしまう。
身に覚えのないイグはマスコミにも追われ、完全に犯人扱いをされる。
家族からも無実を信じてもらえず、悲しみに暮れるイグは大変酔っぱらう。
酔った勢いで幼友達のグレンナと一夜を共にし、
目が覚めたイグは自分の額に角が生えていることに気づく。
グレンナにも角は見えていて、角は妄想でないと確信し病院に行く。
しかし、病院では真剣に取り合ってもらえない。
それどころか、角が生えてから周りの人間の言動がおかしくなった。
イグに対して全員が本心を話し、行動してしまうようになったのだ。
医者は看護師とセックスをはじめ、
友人の警察官はゲイだとカミングアウトし同僚とイチャイチャする。
母からは消えてほしい、親子の縁を切りたいと言われ、
父からは実はメリンを愛していたと衝撃の告白をされ、
バーの店員やマスコミ、街の人間もみんなイグに本心をさらけ出すようになる。
ますます大きくなる角と異常な事態に恐怖するイグ。
しかしイグは無実を証明するため、角の力で真実を探り始める。
聞き込みを開始し、事件の夜の真実に辿り着いたイグだが、
知りたくなかった衝撃の真実を知ることになる・・・。
そんな感じのストーリー。
大きくは真犯人を探し、イグが奔走する流れです。
イグが本心を語らせ、少しずつ事件当夜の真実が分かってくる。
犯人は誰なのか考えながら楽しむサスペンス。
そしてイグとメリンの悲恋の様子が思いのほか胸にきます。
相思相愛な二人の突然の別れ話のシーンとか、共感できて胸が痛い。
ダニエル・ラドクリフさんの苦しむ演技がなかなか良かった。
ハリポタの時よりかっこいいダニエルさんが見られます。
私が一番懸念していた角が生えるファンタジー要素も違和感なかったのが驚きです。
爆発の時の炎のCG以外は映像も綺麗でいい世界観でした。
角は悪魔的な力なのかな?宗教的なことを知っていたらもっと楽しめるかもです。
角の力によって本心さがさらけ出され、一番の欲望通りの行動を始める人たち。
欲望に忠実なことをするので、常識ではあり得ない言動が次々と起こり、かなり笑えました。
笑えて、切ないファンタジーなサスペンスラブストーリー。
万人におすすめできる映画でした。
あ、でもR15の映画です。
ボカシや残忍なシーンが少しだけありますのでご注意を。