『ブレードランナー 2049』感想。世界観は素晴らしいけど、長くて眠くなる映画【ネタバレなし】
作品情報
原題: | Blade Runner 2049 |
監督: | ドゥニ・ヴィルヌーヴ |
脚本: | ハンプトン・ファンチャー、マイケル・グリーン |
製作: | アンドリュー・A・コソーヴ、ブロデリック・ジョンソン、バッド・ヨーキン、シンシア・サイクス・ヨーキン |
制作総指揮: | リドリー・スコット、ティム・ギャンブル、フランク・ギストラ、イェール・バディック、ヴァル・ヒル、ビル・カラッロ |
キャスト: | ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、ロビン・ライト、マッケンジー・デイヴィス、カーラ・ジュリ、レニー・ジェームズ、デイヴ・バウティスタ、ジャレッド・レト |
音楽: | ハンス・ジマー、ベンジャミン・ウォルフィッシュ |
上映時間: | 163分 |
ざっくりあらすじ
2049年のロサンゼルス。旧型レプリカントの抹殺が任務である新型レプリカントの「ブレードランナー」K(ライアン・ゴズリング)は、捜査中に遺骨を見つける。
遺骨を調べると、帝王切開で死んだ女性レプリカントのものだと判明。
不可能であるはずのレプリカントの妊娠は人間社会がひっくりかえる事実であるため、証拠隠滅のために生まれた子供を始末するように命令されるが、捜査を進めるうちに驚愕の真実に辿り着く…。
新品価格 |
![]() |
【感想】
「ブレードランナー」マニアが喜ぶ、すごく眠くなる映画です。
結論、もの凄く眠くなります。なんと言っても上映時間が長すぎます。
しかも非常にゆったりと物語が進む映画なので、余計に眠気を誘います。
良く言えば、じっくりと描いているってことでしょうが、喜ぶのは根っからの「ブレードランナー」ファンだけでしょう。
内容や展開は悪くないんですよ。
主人公の捜査を通して一つずつ謎に迫っていく、そして真実と向き合った時のK(ライアン・ゴズリングさん)の苦悩と決断など、SFサスペンスとして十分に面白いです。
ちゃんと前作の世界観を継承していると思いましたし、それでいて新しい未来的な映像も堪能できて、前作同様に「世界観は最高」でした。
しかも謳い文句通りの映像の美しさもあって、どのカットも綺麗なアートのようなシーンばかりです。
そんな世界観を楽しむにはもってこいの映画です。
(前作を観た時の私の感想もこんな感じだったなぁ・・・笑)
しかし、それをじっくり見せ過ぎていて、スピード感なんかまったくない、悪く言えば「かったるい映画」になっています。
160分はある映画ですが、同じ内容と情報量で120分に収めていたら、誰もが楽しめる最高のSF映画になっていたと思います。
ただ、ゆったりした映画が眠くならない方には面白いと思います。
相変わらず日本語の看板がいっぱいあったり、音声でも日本語が出てきたり日本人にとっては見ているだけでも楽しい世界です。
ちなみにSONYの看板もしっかり何度か出てきます。
また、全編通してほぼ主人公のKが登場するシーンなので、ライアン・ゴズリングさん好きにはうれしい映画なんじゃないかと思います。
個人的にはKが恋してるホログラムのジョイ(アナ・デ・アルマスさん)がひたすら可愛かったです。
ひたすら可愛かった!二度言っておきます。容姿も健気な性格も最高でした。
ジェイは映画『her/世界でひとつの彼女』のAI彼女のようなプログラムです。
実態を持ちたくて売春婦読んでKと一つになろうとするところなんか『her/世界でひとつの彼女』と被りまくってました。
とにかく眠くなる映画ですが、前作の世界観をしっかり継承し、デッカード(ハリソン・フォードさん)や前作で折り紙折っていた同僚も登場し、さらにはレイチェルまで登場するという、「ブレードランナー」ファンにとっては、最高の続編なのではなでしょうか。
きっとまた続編がさらに作られるのだと思います。ネタバレするので詳しく書きませんが、そんな内容でした。
余談ですが、冒頭でKが旧型レプリカントを抹殺に行くシーンで気持ち悪い虫がアップで出てきます。
アレ系の虫が大の苦手な私は画面見れませんでした。
虫嫌いな方は気を付けて観てください。