『イット・フェローズ』感想。セックスしたら移るって、どこまでやったらアウトなの?【ネタバレなし】
作品情報
原題: | It Follows |
監督: | デヴィッド・ロバート・ミッチェル |
脚本: | デヴィッド・ロバート・ミッチェル |
製作: | レベッカ・グリーン、ローラ・D・スミス、デヴィッド・ロバート・ミッチェル、デヴィッド・カプラン、エリック・ロメスモ |
制作総指揮: | フレデリック・W・グリーン、ジョシュア・アストラカン、P・ジェニファー・デイナ、ジェフ・シュロッスマン、ビル・ウォールワーク、アラン・パオ、コーリー・ラージ、ミア・チャン |
キャスト: | マイカ・モンロー、キーア・ギルクリスト、ダニエル・ゾヴァット、ジェイク・ウィアリー、オリヴィア・ルッカルディ、リリー・セーペ |
音楽: | ディザスターピース |
上映時間: | 100分 |
ざっくりあらすじ
ある晩、大学生のジェイ(マイカ・モンロー)は恋人のヒュー(ジェイク・ウィアリー)とセックスをする。
目を覚ましたジェイは、廃墟で車椅子に体を縛られている。縛ったのはヒュー。
車椅子のそばでヒューは「”それ”を、ジェイに移した。”それ”は人間の形をして、どこまでも追いかけてくる。
”それ”に捕まった者は死ぬ。”それ”から逃れるには誰かとセックスをして”移す”しかない」と説明する。
ジェイはその日から”それ”に追いかけられる恐怖の日々がはじまる・・・。
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【感想】マイカ・モンローは可愛い
露出度の高い女子大生が“それ”の恐怖から逃げ惑うホラー映画。
冒頭の“それ”の恐怖を描いたシーンがなかなかのインパクトでした。
芸術的な殺し方といいますか、あのシーンだけで一気に引き込まれます。
そしてそのままマイカ・モンローさんの可愛さで最後まで見ちゃうような映画です。
なぜなら主人公のジェイ(マイカ・モンローさん)がずっと露出度の高い服装なんです。
水着や下着や大き目のTシャツに生足とか。おじさんはそれだけでお腹いっぱい楽しめます。
はい、いきなり下世話な話を失礼しました。
物語ですが、ホラーが苦手な私でも楽しめました。謎の“それ”に追い詰められる恐怖をじわじわと描いています。
“それ”とは、人の姿をしている(おばさんだったり、おっさんだったり)、移された人にしか見えない、追い詰める時は歩いて近づいてくる、捕まったら殺される、移すことができる、といった特徴を持っています。
ジェイに移したヒューいわく、「決して走らないけどバカではない」らしいです。
確かに歩いてゆっくり近づいてくる怪しい“それ”は不気味な恐怖を感じました。
じわじわ来る怖さのホラーです。
音楽もマッチしてて好きでした。
面白かったんですが、つっこみたいことも沢山ありました。
まず移し方。セックスでしか移せないようですが、セックスで移すってちょっと合体するだけでOKなんでしょうか?
最後までいかないとダメなのでしょうか?どうでもいいけど、そんなことが気になってしまいました。
そして移ってない人には目に見えないのに、物理の法則が適応されます。
“それ”は建造物をすり抜けたりできません。
ドア開けるとかガラス割るとかして不法侵入します。
よって見えなくても一般人にわかる痕跡を残します。
そんなん街中で不可思議現象が起こることにならないか?
急にガラス割れたりドアが開いたりするんですよ。
”それ”の存在バレちゃうよ。
あと、主人公たちが自分たちで解決しようとし過ぎなのが、謎です。
おバカなのかな。
ジェイの妹や友達と一緒に逃げたり撃退しようとするんですが、この子たち実家暮らしなのに親にすら相談しません。
私ならまず警察に行きます。信じてもらえないと思ってるからジェイは行かないのかもしれませんが、見えなくても物理的には存在を確かめられるんだからいくらでも説明できますよね。
警察にかくまってもらって、それが来たら堅牢な部屋に閉じ込めるように待ち構えるとかしますよ。私なら。
そして、閉じ込めたらその後どうなるのか、監視して、“それ”の謎を解きたいですね。
歩くスピードでした追っては来ないんです。
何とでもできる気がしますが、出来過ぎるとホラーとして成り立たないですね。
何だかんだと文句を書きましたが、グロテスクな映像もなく、夜眠れなくなるような怖さもなく、青春ドラマのような感じで観れるほど良いホラーでした。