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映画の感想ブログと時系列に並べた映画年表のサイトです。

『her/世界でひとつの彼女』感想 将来起こり得そうなヤバイ疑似恋愛【ネタバレなし】

作品情報

原題: Her
監督: スパイク・ジョーンズ
脚本: スパイク・ジョーンズ
製作: ミーガン・エリソン、ヴィンセント・ランディ
制作総指揮: チェルシー・バーナード、ナタリー・ファリー、ダニエル・ルピ
キャスト: ホアキン・フェニックス、エイミー・アダムス、ルーニー・マーラ、オリヴィア・ワイルド、スカーレット・ヨハンソン、クリス・プラット
音楽: アーケイド・ファイア
上映時間: 120分

 

ざっくりあらすじ

近未来のロサンゼルス。代筆ライターのセオドア(ホアキン・フェニックス)は妻キャサリン(ルーニー・マーラ)と別れ、悲しみに暮れていた。
ある日、人工知能型OSサマンサ(スカーレット・ヨハンソン)を手に入れる。
セオドアは声だけで実態がない人工知能のサマンサに恋をしてしまうのだった……。

 

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【感想】普通です

ネット廃人ならぬ疑似恋愛廃人な映画。

なんか色んな意味で恐ろしい映画でした。
簡単に言うとAIに恋するおっさんのSFラブストーリーなんですが、設定がリアルで50年後か100年後とかにはありえそうなお話です。
舞台は近未来のロサンゼルスですが、SFっぽい空飛ぶ車とか街中に溢れるホログラムとか奇抜過ぎるファッションとかそんなビジュアルでは一切ありません。
現在とあまり変わらないような世界で少しだけ技術がハイテクになってる程度の近未来として描かれています。

そんなリアリティある近未来で、妻と別居中のセオドアが最新OSを手に入れます。
次の恋にも進めず一人孤独を感じていたのか、街中の動画広告を見て買ってしまいます。
セットアップ時にセオドアが女性に設定し、しゃべるOSの完成です。声はスカーレット・ヨハンソンさんです。
PCや携帯電話と連動してて、端末のカメラを使ってリアルの映像を見てちゃんと判断してくれる超優れもののAI搭載のOS。
会話も滑らかでハイクオリティ。ハードの中の整理をしてくれたり、メールを読んでくれたりします。
まあ、SF映画でよくあるAIロボットのOS版ですね。
ちなみにこのOSは自分の名前はサマンサと名乗ります。
自分で名前をつけたそうです。

離婚協議中のセオドアも最初はしょせんコンピューターと思って会話してましたが、一緒にゲームをしたり会話を楽しんだりするうちに、サマンサにほんとに人格があるように思っていきます。
人間と同じように考えて会話する高性能AIのサマンサは本当に人格を持っているのかはともかく、セオドアは彼女に助けられ、癒され、惹かれていきます。
姿かたちなんでどうでもいいのだ、そこに愛があればいいのだ!愛にはいろんな形があるじゃないか。
と、言ってしまえばそれまでですが、私は見ていてずっと気持ち悪かったです。
セオドアが恋心を抱く気持ちは凄く分かります。
会話を面白くて、いつも自分を気にかけてくれる素敵な女性と毎日会話するわけですから。
例えばこれがメル友とか出会い系の相手とか、生身の人間相手なら全然いいのですけど、でもこれはコンピューターやん!って思いが最初から最後まで私の頭を離れませんでした。
私の想像力が乏しいのかもしれません。

コンピューターとして割り切れれば、話し相手になるし、相談にも乗ってもらえるし、遊んでくれるし、最高のOSだと思いますけど、本気で恋愛に進むとヤバイですよね。
でも、実際にこんなOSがあったら、セオドアのように本気で恋する人もいっぱい出てくるんだろうなって思います。
そこが観ていて私が一番恐ろしいと思ったところです。

世の中にはなかなか彼氏彼女が出来ない人もいるし、人付き合いが苦手な人もいるし、そんな時に、いつでもどこでもあなたのそばに寄り添うOSがいたら、恋心を抱いちゃうでしょう。
普通の人間と話してるのと変わらないんですよ。
おまけにテレホンセックスみたいなことまでやって、サマンサも感じるとか言うてたりします。
のめり込む人も出てくるだろうな。
私は未来的な風俗かエロゲーじゃないかってツッコんじゃいました。
正直少しセオドアがキモかったです。

作中のOSは普通に会話できるので双方向のやり取りなんですが、もしかしたら現在でも似たような現象は一方通行で起こっているのかもしれません。
キャラクターを本気で恋人と思って生身の人間を愛せなくなったりとか。
好きになるのは全然いいと思うですが、バーチャルとリアルが分からなくなるとヤバイなぁという恐ろしさを感じます。

恋愛映画として人との向き合い方とかを観るべきだったのかもしれませんが、私はテクノロジーの恐ろしさとかそっちばかりが気になる映画でした。

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