『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』ひたすらトム・ハーディさんを眺める映画。
作品情報
原題: | Locke |
監督: | スティーヴン・ナイト |
脚本: | スティーヴン・ナイト |
製作: | ポール・ウェブスター、ガイ・ヒーリー |
キャスト: | トム・ハーディ、オリヴィア・コールマン、ルース・ウィルソン、アンドリュー・スコット、ベン・ダニエルズ、トム・ホランド |
音楽: | トム・ハーディ、オリヴィア・コールマン、ルース・ウィルソン、アンドリュー・スコット、ベン・ダニエルズ、トム・ホランド |
上映時間: | 85分 |
ざっくりあらすじ
高層ビル建設の現場監督のアイヴァン・ロックは仕事終わりに車に乗り込み高速道路を走りだす。
その日は自宅で嫁と子供たちとサッカーの試合を見る予定だったが、アイヴァンは自宅とは違う場所へ向かっていた。
大規模プロジェクトの重要な工事を明日に控えた夜、走行中のアイヴァンは電話で明日の工事に立ち会えないと部下に伝える。
アイヴァンは一体どこへ向かおうというのか・・・・。
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【感想】イマイチです。
自業自得な男が問題を解決するために一人であくせく頑張る物語です。
アイヴァン・ロック(トム・ハーディさん)が高速道路を走る車の中で複数の人間とひたすら電話している姿が延々と映し出されます。
映像として登場するのはアイヴァンだけで電話の相手は声だけという、トム・ハーディさんの会話劇。
この設定は面白いです。
家族でサッカー中継を見る予定だったアイヴァンがどこに向かっているのか。
そして明日の早朝から一大プロジェクトの工事が始まる予定なのに責任者のアイヴァンは立ち会わず部下に任せようと電話で指示をします。
立ち会わなければ会社をクビになり、これまで築いたものが台無しになるにも関わらず、なぜ立ち会わないのか。
アイヴァンはいったい何を考えているんだ!
その理由がラストに明かされる!
って感じかと思ったらあっさり前半で分かります。
映画はアイヴァンが苦悩しながらも、解決に向けて行動してる姿を描いていて、その理由は誰の身近にもすぐに起こりうることです。
というか最近の日本では多いのかもですね。笑
そんな身近な出来事なんで余計に共感というか、あるあるこういう状況!って感じです。
アイヴァンと同じ理由じゃなくても1つの問題を解決するために自分なりに考えて、あっちにはこう言えば大丈夫、こっちはこの指示で対処できる、なんていろいろ行動するけど、思うようにいかなくてイライラする状況。
すげーあります。
そんな身に覚えがあるような状況をトムさんがひたすら見せてくれます。
特に男性特有の「論理的に対処してるつもり」な対応がより共感できます。
アイヴァンが感情的になってる女性に対する会話の展開なんて、わかるわ~!こうなるよね、って思いながら見ました。
言ってることは正しいけど、そこはその対応じゃない、みたいな感じです。
まあ、全部アイヴァンの自業自得なんですが。
責任感が強いのかもですが、解決に向けて一人で突っ走り過ぎてる男です。自信過剰なのかもしれませんね。すべて自分で処理できると。
状況や行動に共感できる人ほど観ていて辛くなる映画です。
何かをやらかして解決しないといけない、決断したけどこれが正しいのか分からん・・・・なんて状況の人がいたら是非見てほしい映画ですね。
しかしずっと同じ映像ですからね、私はさすがに飽きてしまいました。
そして結局ラストどうなったのさ!ってのが分からなかったのが一番の消化不良です。
映画が見せたいのはそこじゃないのは分かってますが、で、結局どうなったの?ってことが気になって仕方ありません。