『エイリアン:コヴェナント』感想。エイリアンが主役じゃない!
作品情報
原題: | Alien: Covenant |
監督: | リドリー・スコット |
脚本: | マイケル・グリーン、ジョン・ローガン、ジャック・パグレン |
製作: | リドリー・スコット、デヴィッド・ガイラー、ウォルター・ヒル、ローガン・ハフマン、マイケル・シェイファー |
キャスト: | マイケル・ファスベンダー、キャサリン・ウォーターストン、ジェームズ・フランコ、ガイ・ピアース、ダニー・マクブライド、デミアン・ビチ |
音楽: | ジェッド・カーゼル |
上映時間: | 122分 |
ざっくりあらすじ
2104年。移住計画のため惑星「オリガエ6」を目指していたコヴェナント号。
コールドスリープ中の男女2000人を乗せ、船は新型アンドロイドのウォルターが管理していた。
ところがアクシデントが発生し船長含め数十人が命を落とす。船長も死亡。
目覚めた乗組員十数名が復旧作業を進める中、謎の信号を受信する。
復旧作業をする中、名曲カントリー・ロードのような謎の信号を受信する。
発信源の星を調べると当初の目的の「オリガエ6」よりも遥かに近く、さらには地球に近い環境で移住に適している惑星だと判明する。
副船長のダニエルズが反対する中、新船長の判断で謎の星に降りることになるのだが・・・。
【感想】若干のネタバレあり
アンドロイドが主役のグロく美しいSFアクション映画です。
面白いのですが、やはり初代エイリアンの衝撃を超えることはなかった。
そんな思いがぬぐえません。
本来ネタバレなしで感想を書きたいのですが、今回はどうしても難しいので若干ネタバレを含みます。
本作はエイリアン第1作の20年前という設定で、エイリアン誕生の謎を解き明かす、という感じの謳い文句でしたが、正直よく分かりませんでした。
物語のまんまの解釈なら特に驚きもないし、これをエイリアンの誕生の謎っていうのだろうか。って感じです。
プロメテウス号に乗っていたアンドロイドのデヴィット(マイケル・ファスベンダーさん)がこの惑星でいろいろと画策して頑張ったんですが、そもそもエイリアンが成長するためのフェイスハガーは「プロメテウス」でも出て来てたし、フェイスハガーの卵はどこから誕生したのよ?デヴィットさんが頑張らなくても卵の前に人間が現れたらエイリアンが誕生するんでは?
むしろ、この惑星やスペースジョッキーのことが知りたかった。
作中で説明があったのかな・・・。
途中ものすごく眠くなったので、その辺で説明があったのかも。
あとは私が前作「プロメテウス」の詳細を覚えてないのも理解できなかった原因かも。笑
映像はものすごく綺麗でエイリアンもかっこいいんですけど、ホラーな感じが減りました。
息をもつかせぬスリリングな展開に恐怖してビクビクしたいのに、できないんです。
確かにエイリアンに襲われる各シーンは見ごたえもあり、グロい衝撃的なシーンもあるんですが、合間合間の解説シーンが長すぎて繋がりが悪いというか、途中眠くなります。
主人公のはずのダニエルズ(キャサリン・ウォーターストンさん)の存在感もイマイチ。
リプリーばりにもっと頑張ってほしかった。エイリアンの恐怖に恐れおののき絶望しながらも何とか頑張って生還する人類が主人公かと思ってたら、完全に主人公はアンドロイドになってました。
アンドロイドの苦悩とか生命の創造的な哲学を入れすぎなんじゃないでしょうか。
難しいことを気にしなくても楽しめる恐怖映画に戻って来てほしいな。
すでにエイリアンという素晴らしい怪物がいるので、うまく活かしてほしいと思います。
とはいえ3部作らしいので次の作品に期待したいです。